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執筆者:Hakky AI

AIが詠む短歌の謎と幸福な関係性

ニュースの要点

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3行まとめ
  • AIが短歌を詠むことが可能になった
  • 短歌AIの開発者が解説
  • AIが短歌を詠む過程を通じて新しい視点を提供

ニュース詳細

令和の世で、空前のブームとなっている「短歌」。そしてもはや私たちの日常にも深く入り込んでいる「AI」。感情を持っていないはずのAIが、どうやって、まるで人のように短歌を詠めるようになるのか。そこで見えてきたAIと人との幸福な関係性とは? ーー〈短歌AI〉の開発に心血を注いできた気鋭の研究者・浦川通氏がわかりやすく解説する。

問題です。次に並べる短歌のうち、AIがつくったものはどれか当ててみてください。

揺れている構造物があるとする場合に限り地震の揺れは パン屋では客の好みを聞きながら商品を決め袋に詰める 学校に向かう途中の少女鉄神像の間を列車が抜けた 目が醒めて匂いを嗅いで好きだといい猫になったあとなんとなく死ぬ 街角の影がくっきりふりかかる太陽からの冷たさに耐え

さて、前ページの問題の答えですが、勘のいい読者の方はすでにお気づきかもしれません。実はどれも短歌を生成する〈短歌AI〉が生成したものです。いかがでしょう? いかにもAIが生成したような味気ないものから、少し短歌を「わかっていそう」なものまで、さまざまあるように感じられませんか。なぜAIから、これだけ違った表現が生まれてくるのでしょうか。AIも、短歌を上手に詠むことができる? そんな問いから出発して、「AIが短歌をつくる」ということについて、さまざまな実践を通して考えていこうと思います。

『AIは短歌をどう詠むか』では、短歌を生成するAIの仕組みを解説しながら、AIがどのように短歌を学び、またそれをつくっていくのかを見ていきます。読者は、AIと短歌それぞれに対して、専門的な知識を持たないものと仮定します。本書を読み進めれば、「コンピュータが言語を処理するとはどういうことなのか」に始まり、「AIが短歌をつくる際にはどんなことをしているのか」がわかり、さらには「短歌入門」的な知識も得られるように努めました。最初にお断りをしておくと、タイトルでは『AIは短歌をどう詠むか』と謳っていますが、この本の目的は〈AIを駆使した短歌のつくり方〉を解説することにはありません。むしろ、〈AIが短歌をつくる〉という過程を通して〈人が短歌をつくる〉こと、ひいては〈私たちが毎日扱う言葉〉について、新しい視点から考えることを目指しています。いま読者の皆さんには、「そもそもAIに短歌をつくることができるの?」「ほんとうにAIに上手い短歌がつくれるの?」といった疑問が浮かんでいるかもしれません。本書ではAIを通して、「短歌をつくるとは何か」「短歌が上手いとは何か」といった問いについて、改めて考える機会が提供されます。AIに対する疑問が、そのまま私たちの行為にも返ってくるのです。

出典

2025年06月14日に最終更新
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