この記事では、troccoを使ってFacebook広告のデータを連携するのに必要な権限や注意点を整理します。
さらに、troccoが用意しているFacebook広告のコネクタは以下の3つが存在するため、
どのデータを連携したいときにどのコネクタを使えばいいかの使い分けについても紹介します。
コネクタについて
Facebook広告の3つのコネクタについてそれぞれ説明します。
Facebook広告(Facebook Ad Insights)
Facebook広告(Facebook Ad Insights)というコネクタは一言でいうと、「クリック数、imp、CVなど、広告掲出後の情報が取得できるコネクタ」になります。
このコネクタはレポートからデータが取得可能で、レポートに含めることができるフィールドは以下のAPIに基づきます。
また、trocco®︎ではレポートごとによく使われるフィールドを、レポートテンプレートという形で定義しているため、
それを使うことで、容易にフィールドを設定することができます。
Facebookリード広告
Facebookリード広告というコネクタは一言でいうと、「リード獲得広告(インスタンスフォーム)からのデータ取得ができるコネクタ」になります。
取得可能なデータは以下のようなスキーマになります。
公式ドキュメントの応答パラメータを確認すると、取得できるデータのより詳細がわかるので必要に応じて参照ください。
Facebook Ads クリエイティブ
Facebook Ads クリエイティブというコネクタは一言でいうと、「実際にFacebook広告として出向している画像などのクリエイティブデータのメタデータが取れるコネクタ」になります。
ad_creative_ から始まる項目が、Ad Creativeのフィールドに該当します。
取得可能なデータは広告アカウントごとに多少異なりますが、一般的に以下のスキーマの一覧を以下に示します。
使い分け
3つのコネクタを以下のような使い分けができます。
- Facebook広告側のレポートのデータを連携したいとき → Facebook広告(Facebook Ad Insights)
- リード獲得広告(インスタンスフォーム)のデータを連携したとき → Facebookリード広告
- クリエイティブデータのメタデータを連携したいとき → Facebook Ads クリエイティブ
権限と認証の注意点
権限
BigQuery側の権限とFacebook側の権限を確認する必要があります。
BigQuery側の権限は、データ転送を実行する際に必要な権限になるので、以下のロールを付与しておくと良いでしょう。
- BigQueryジョブユーザー
- BigQueryデータ編集者
参考:Google BigQueryの接続情報
Facebook側の権限は、Facebook広告のアクセス権限があるアカウントがあれば問題ありません。
参考:Facebook Ad Insightsの接続情報
注意点
Facebookの認証について、以下の公式ドキュメントの記載にもあるように、
60日ごとに再認証をする必要があります。
Facebookの認証情報は60日ごとに再認証が必要となります。下記の「再認証方法」を参考に再設定をお願いします。
認証情報の期限が切れた場合、その接続情報を使用した転送設定は認証期限切れとのエラーメッセージが表示されます。エラー通知を設定することで認証期限切れを検知することができますので、再設定を対応してください。
再認証は、trocco上で簡単にできます。(参考:再認証方法)
再認証は簡単ではあるものの以下を事前に考えておき、オペレーションを組んでおく必要があります。
- 誰が再認証するのか
- どのような通知を設定するか
- 例えば、「troccoのエラー通知をメールやchatツールに飛ばす」や「60日おきにリマインド通知を送るbotを仕込む」などがあります。
参考

備考
Hakky では社内のデータ活用やサービスとしてデータ提供を行うためのソリューションを展開しております。
「社内のデータを一元管理し、よりデータドリブンな組織を構築したい」など具体的な相談はもちろんのこと、「どんなことをお願いできるのか知りたい」や「こんなことをやりたい」など、ご検討段階でも構いませんので、ぜひお気軽にフォームよりお問い合わせくださいませ。