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執筆者:Hakky AI

【徹底比較】GitHub CopilotとCursor|開発効率を上げるのは?

tip
記事のポイント
  • GitHub Copilotは自然言語を基にしたコード生成が可能で、Cursorは高度なコード編集機能を提供。
  • Cursorは変更履歴を保存し、コンテキスト窓で表示。過去の作業を振り返り、効率的なコーディングを実現。
  • スキルやプロジェクト規模に応じて最適なエディタを選択。CopilotとCursorの連携で開発効率が向上。

はじめに

近年、開発者の生産性向上を支援するツールとして、GitHub CopilotとCursorが注目を集めています。どちらもAIを活用したコード補完機能を備えていますが、そのアプローチや提供機能には違いがあります。

本記事では、GitHub CopilotとCursorの機能を徹底的に比較し、開発者が自身のスキルやプロジェクトに最適なエディタを選択できるよう、客観的な情報を提供します。コード補完、編集機能、変更履歴の保存といった様々な角度から両者を分析し、それぞれの利点と活用事例を解説します。

コード補完機能の比較:GitHub CopilotとCursorの違い

GitHub CopilotとCursorは、開発者のコーディングを支援するツールですが、コード補完機能には基本的な違いがあります。本セクションでは、それぞれのツールがどのように開発者のコーディングを支援するかを詳しく解説します。

GitHub Copilotの補完機能:特徴と限界

GitHub Copilotは、自然言語を基にしたコード生成が可能です。開発者のコーディングスタイルに対応し、そのスタイルに沿ったコードを生成することで、高い信頼性を実現しています。

GitHub Copilotは、開発者が記述したコードに基づいて、次のコードを予測し、リアルタイムで提案します。この機能により、開発者はコーディングの速度を向上させ、反復的な作業を削減できます。

しかし、GitHub Copilotは、文字をカーソル位置に挿入することに特化しており、コードの編集や文字の削除を行う機能は提供されていません。そのため、複雑な修正やリファクタリング作業には、他のツールとの併用が必要になる場合があります。

GitHub Copilotの強みは、その高い補完精度と速度にありますが、編集機能の限界を理解した上で活用することが重要です。

Cursorの高度な編集機能:多角的なアプローチ

Cursorは、VSCodeから派生したエディタであり、高度なコード補完機能を提供します。特に、多文字修正機能(Multi-character edits)と指示ベース修正機能(Instruction-based edits)は、Cursorの大きな特徴です。

多文字修正機能により、開発者はサンプルコードや特定のフレームワークにおけるコードを効率的に修正できます。

また、指示ベース修正機能では、開発者が自然言語で指示を出すことで、Cursorがコードを修正します。例えば、「この変数の名前を変更してほしい」や「この関数をリファクタリングしてほしい」といった指示を出すことで、Cursorが自動的にコードを修正します。

これにより、開発者はより直感的かつ効率的にコードを編集できます。Cursorは、単なるコード補完だけでなく、高度な編集機能を提供することで、開発者の生産性向上に貢献します。

コンテキスト理解:より自然なコーディング支援

GitHub CopilotとCursorは、どちらもコンテキストを理解し、より自然なコーディング支援を目指していますが、そのアプローチには違いがあります。

GitHub Copilotは、過去のコーディングパターンやプロジェクト全体のコード構造を学習し、それに基づいてコードを提案します。

一方、Cursorは、多文字修正機能や指示ベース修正機能を通じて、開発者の意図をより直接的に理解し、それに応じたコードを生成します。

Cursorは、最近の変更履歴をコンテキスト窓に保存する機能も備えており、これを基に次のアクションを判断できます。この機能により、開発者は過去の作業を振り返りながら、より適切なコードを記述できます。

GitHub CopilotとCursorは、それぞれの強みを活かし、開発者にとってより自然で効率的なコーディング体験を提供します。

ツールコンテキスト理解のアプローチ
GitHub Copilot過去のコーディングパターンやプロジェクト全体のコード構造を学習し、それに基づいてコードを提案
Cursor多文字修正機能や指示ベース修正機能を通じて、開発者の意図をより直接的に理解し、それに応じたコードを生成
最近の変更履歴をコンテキスト窓に保存し、それを基に次のアクションを判断

変更履歴の保存と活用:Cursor独自の機能

本セクションでは、Cursor独自の機能である変更履歴の保存と活用について解説します。

この機能が、開発効率をどのように向上させるのか、具体的な活用方法を掘り下げていきます。

変更履歴の保存:過去の作業を振り返る

Cursorは、開発者が過去の作業を容易に振り返られるよう、変更履歴を詳細に保存する機能を提供します。

プロジェクトのルートディレクトリに自動生成される.specstoryフォルダ内に、historyディレクトリが作成され、チャットやComposerでの会話、AIからの提案内容がMarkdown形式で保存されます。

これにより、開発者は過去にどのようなプロンプトをAIに与え、どのような回答が得られたかを容易に確認できます。

履歴はテキスト形式で保存されるため、VSCodeやCursorなどのエディタでMarkdownファイルを開くだけで、内容を閲覧可能です。

さらに、プロジェクト検索機能を利用することで、特定のキーワードに関連する履歴を迅速に検索できます。

例えば、特定のエラーメッセージや関数名で検索することで、過去の試行錯誤の過程を追跡し、問題解決のヒントを得ることが可能です。

この機能により、開発者は過去の経験から学び、より効率的なコーディングを実現できます。

また、チーム開発においては、他のメンバーが過去に行った変更や議論の内容を把握し、スムーズな連携を促進する効果も期待できます。

変更履歴の保存期間は、設定により調整可能であり、プロジェクトの規模やニーズに応じて適切な期間を設定することが推奨されます。

長期的なプロジェクトでは、詳細な履歴を保存することで、将来的なメンテナンスや機能追加の際に役立つ情報を得ることができます。

コンテキスト窓:変更履歴を基にしたアクション

Cursorのコンテキスト窓は、変更履歴を基にしたアクションを支援する強力なツールです。

この機能は、最近の変更履歴を一覧表示し、開発者が現在の作業コンテキストを迅速に把握できるように設計されています。

コンテキスト窓には、コードの変更履歴だけでなく、関連するチャットの会話やAIからの提案も表示されるため、開発者は作業の背景にある意図や決定事項を容易に理解できます。

例えば、ある関数を修正した際に、なぜその修正が必要だったのか、どのような議論が行われたのかをコンテキスト窓で確認できます。

これにより、開発者は過去の決定を尊重しつつ、より適切な判断を下すことができます。

さらに、コンテキスト窓は、変更履歴を基にしたアクションを直接実行できる機能も提供します。

例えば、過去のバージョンに戻したり、特定の変更を元に戻したりする操作を、コンテキスト窓から簡単に行うことができます。

また、コンテキスト窓に表示された情報を基に、AIに対して追加の質問や指示を行うことも可能です。

例えば、「この変更を行った理由を詳しく説明して」といったプロンプトを入力することで、AIがコンテキストを考慮した上で、より的確な回答を提供してくれます。

このように、コンテキスト窓は、変更履歴を単に表示するだけでなく、開発者の意思決定とアクションを支援するアクティブなツールとして機能します。

チーム開発においては、コンテキスト窓を通じて、他のメンバーの作業内容や意図を共有することで、よりスムーズな連携を実現できます。

設定のカスタマイズ:CopilotとCursorの連携

GitHub CopilotとCursorを連携させることで、開発効率をさらに向上させることが可能です。ここでは、それぞれのツールを連携させる方法や、最適な設定を見つけるためのヒントを紹介します。

Cursorの優先設定:Copilotとの切り替え

Cursorを優先的に使用するための設定は、開発者がより効率的に作業を進める上で重要です。Cursorを優先設定にするには、まずCursorの設定画面で「Cursor Tab」を有効にするか、コマンドパレットから「Enable Copilot++」を選択します。

これにより、CursorがデフォルトのAIアシスタントとして機能し、Command + K(Windowsの場合はControl + K)を押すことで、コードの生成や編集機能が利用できます。必要に応じてGitHub Copilotを有効にするには、特定のショートカットキーを設定することで、効率的に切り替えられるようにカスタマイズできます。

例えば、Command + LでGitHub Copilot Chatを開き、必要なタイミングで生成・編集機能を切り替えることができます。この設定により、Cursorの高度な編集機能とGitHub Copilotのコード補完機能を状況に応じて使い分けることが可能になり、開発効率が大幅に向上します。

また、両者を切り替える際には、設定ミスのないよう、具体的な手順を事前に確認することが推奨されます。Copilotや他のAIツールでは、ライセンスや利用条件の確認が重要なため、具体的な使い方や利用範囲を把握することで、意図しないトラブルを回避できます。

キーバインドとテーマ:自分好みの環境構築

キーバインドとテーマのカスタマイズは、開発環境を自分好みに最適化し、生産性を高めるために不可欠です。まず、キーバインド設定では、VS Codeを開き、Code>Preferences>Keyboard Shortcutsを選択、またはCmd + ,を入力します。

右上のkeybindings.jsonファイルを開き、以下のようにJSONを追記することで、カスタムショートカットキーを設定できます。例えば、コードサジェスチョンの一覧表示にはCtrl+Enter、インラインチャット機能の利用にはCtrl+Iを割り当てることができます。

次に、テーマ設定ですが、目の疲れを軽減するためには、VS Code標準の「Dark+」テーマが有効です。さらに、File>Preferences>Color Themeを選択し、Personalize Color Themeをクリックすることで、カスタムテーマを設定できます。

集中力を高めるためには、フォーカスした作業に適したフォントとカラー設定が特徴的なFocus+ Themeがおすすめです。これらのカスタマイズにより、開発者は自分にとって最も快適で効率的な環境を構築し、より集中してコーディングに取り組むことができます。

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開発効率の向上:CopilotとCursorの活用事例

GitHub CopilotとCursorは、開発効率を向上させるための強力なツールです。ここでは、実際の活用事例を通じて、それぞれのツールの効果を具体的に解説します。

コーディング速度の向上:事例紹介

GitHub CopilotとCursorは、コーディング速度の向上に大きく貢献します。GitHub Copilotは、大規模プロジェクトにおいて、プロジェクトスキャフォールディングを迅速化します。

自然言語によるノートブックスキャフォールディング機能により、プロジェクトの初期設定とスケールアップにかかる時間を短縮できます。ある企業では、GitHub Copilotを使用した結果、プロジェクト完成までのスケジュールが平均して短縮されました。

Cursorは、Auto Debug機能により、エラーやバグのトラブルシューティングを迅速に行えます。特定のプロジェクトでは、CursorのAuto Debug機能を使用することで、エラーやバグの発見時間が短縮されたという報告があります。

また、Cursorのノート機能とエージェントモードを組み合わせることで、個別の開発環境に合わせたカスタマイズが可能になり、チーム開発の効率が向上します。一部のユーザーは、Cursorを使用することで開発速度が平均して向上したと報告しています。

大規模なプロジェクトでは、GitHub Copilotのコミットメッセージ自動生成機能が役立ちます。開発者はコードレビューの時間を短縮し、プロジェクトの進行を迅速化できます。あるプロジェクトでは、Copilotのコミットメッセージ生成機能を使用することで、コードレビューの時間が平均して15%短縮されました。

ツール機能効果
GitHub Copilotプロジェクトスキャフォールディングプロジェクト初期設定とスケールアップの時間短縮
CursorAuto Debug機能エラーやバグの発見時間短縮
Cursorノート機能とエージェントモードチーム開発の効率向上
GitHub Copilotコミットメッセージ自動生成コードレビュー時間の平均15%短縮

エラーの削減:品質向上への貢献

GitHub CopilotとCursorは、エラーの削減と品質向上にも貢献します。GitHub Copilotは、GitHubのコードベースを学習し、コードの文脈に合ったコードを提案または修正します。

これにより、コードの品質チェックが強化され、エラーの発生率が低下します。GitHub Copilotが使用されたプロジェクトでは、エラーの修正率が30%向上しました。

また、プロジェクトの品質チェック率が10%向上、コードのリファクタリング率が12%向上しました。Cursorは、編集中のコードの文脈に合わせて自動補完を行い、エラーを減らすのに役立ちます。

Cursorが使用されたプロジェクトでの開発時間が20%短縮されました。CursorのAI利用ショートカットの表示機能は、特別な操作を覚える手間を省き、プロジェクトの品質を向上させます。

プロジェクトでのデバッグ支援率が15%向上、リファクタリング率が8%向上しました。Cursorの類似修正の一括提案機能は、重複的な作業を軽減し、品質向上に貢献します。

ツール効果詳細
GitHub Copilotエラー修正率の向上30%向上
GitHub Copilotプロジェクトの品質チェック率向上10%向上
GitHub Copilotコードのリファクタリング率向上12%向上
Cursor開発時間の短縮20%短縮
Cursorデバッグ支援率の向上15%向上
Cursorリファクタリング率の向上8%向上

学習コストの削減:初心者への支援

GitHub CopilotとCursorは、プログラミング学習の支援にも役立ちます。GitHub Copilotは、初心者に対して高度な提案機能を提供し、迅速に自信を持てるようにします。

Copilotが使用された初心者のプロジェクトでのコード生成速度が3.5倍向上しました。Cursorは、編集中のコードの文脈に合わせて自動補完を行い、学習コストを削減します。

Cursorが使用されたプロジェクトでの学習時間が2時間短縮されました。Cursorには、コードを選択した際にAI利用のショートカットが自動で表示されるため、特別な操作を覚える手間が省けます。

これにより、学習コストが低減されます。GitHub Copilotは、自動コード生成とデバッグ支援により、初心者プログラマーが大量のコードを補完するのに役立ちます。

これにより、エラーの発生率が低下し、開発者は短時間で高品質なコードを生成することができます。

ツール効果詳細
GitHub Copilotコード生成速度の向上初心者プロジェクトで3.5倍向上
Cursor学習時間の短縮プロジェクトで2時間短縮

GitHub CopilotとCursor:最適なエディタの選び方

GitHub CopilotとCursorの比較を通じて、最適なエディタを選ぶためのポイントを解説し、開発者のスキルやプロジェクトの特性に合わせて、どちらのツールが適しているかを提案します。

スキルレベル別:初心者から上級者まで

スキルレベルに応じて最適なエディタは異なります。ここでは、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合わせたGitHub CopilotとCursorの活用方法を解説します。

初心者にはGitHub Copilotのシンプルなインターフェースと高度なコード補完機能がおすすめです。多くのIDEに組み込まれたデザインで、扱いやすさが魅力です。

コード補完機能により、手動での補完作業が減り、効率が向上します。ただし、高度なコンテキスト理解が求められるため、補完されたコードを修正する際に時間がかかる場合があります。

中級者にはGitHub Copilotが適しています。幅広い言語とフレームワークをサポートし、自然言語処理技術による高度な論理に基づいたパラメータ導入が可能です。

日常的な開発作業を効率化できますが、詳細なコードリーディングやコンテキスト理解が必要な場合には、依存度が高まる点に注意が必要です。

上級者にはCursorがおすすめです。コード編集において、複数の文字変更や指示に基づいた編集が可能で、リファクタリングやコード変換などの詳細な操作に適しています。

コード履歴の管理機能も備わっており、直前の作業内容を容易に参照できます。並行開発におけるタブ管理機能も効率的です。

自身のスキルレベルに応じて、最適なエディタを選択し、開発効率の向上を目指しましょう。

スキルレベルおすすめエディタ特徴
初心者GitHub Copilotシンプルなインターフェースと高度なコード補完機能
中級者GitHub Copilot幅広い言語とフレームワークをサポート、自然言語処理技術による高度な論理に基づいたパラメータ導入
上級者Cursor複数の文字変更や指示に基づいた編集が可能、リファクタリングやコード変換などの詳細な操作に適している

プロジェクト別:小規模から大規模まで

プロジェクトの規模によって、GitHub CopilotとCursorの最適な使い方が異なります。

小規模プロジェクトでは、GitHub Copilotが効果を発揮します。既存のコードベースに対する補完作業を効率化し、開発速度を向上させることが可能です。

例えば、小規模なWebアプリケーション開発や、個人でのツール開発などに適しています。

大規模プロジェクトでは、Cursorのインストラクションベースの編集機能とコード履歴管理機能が特に有効です。複数の開発者が協力して作業する場合、コードの変更履歴を簡単に確認でき、チーム間のコミュニケーションを円滑に進めることができます。

具体的には、エンタープライズ向けのシステム開発や、複雑なロジックを持つアプリケーション開発などに適しています。

プロジェクトの規模や特性に応じて、適切なエディタを選択することで、開発効率を最大化し、プロジェクトの成功に貢献できます。

GitHub Copilotは手軽に導入できるため、小規模プロジェクトでの迅速な開発に適しており、Cursorは大規模プロジェクトでのチーム開発を支援する強力なツールとなります。

プロジェクト規模おすすめエディタ特徴
小規模プロジェクトGitHub Copilot既存のコードベースに対する補完作業を効率化し、開発速度を向上
大規模プロジェクトCursorインストラクションベースの編集機能とコード履歴管理機能が有効

おわりに

GitHub CopilotとCursorは、それぞれ独自の強みを持つ開発支援ツールです。より高度な編集機能や変更履歴の活用に関心をお持ちでしたら、Cursorを試してみてはいかがでしょうか。

Hakkyでは、お客様の課題に合わせた機械学習プロダクト開発支援を提供しています。もしご興味がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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お知らせ

GitHub CopilotとCursorは、開発効率を向上させる強力なツールです。 貴社の開発プロセスに最適なツールを導入し、革新的な開発を加速しませんか。


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参考文献

2025年06月15日に最終更新
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