
記事のポイント
- 無料プランは1日150トークン付与、モデルにより生成枚数が変動。高機能利用時は消費量が増加。
- 有料プランは3種類。背景除去回数や同時実行数、トークン数で差。プライベート生成も可能。
- トークン消費量の見積もりが重要。生成頻度や必要な機能でプランを選択し、変更も検討。
はじめに
本記事では、画像生成AIプラットフォームであるLeonardo AIの料金プランについて詳しく解説します。無料プランから有料プランまで、各プランの特徴、料金、利用可能な機能、トークン数などを比較し、最適なプランの選択をサポートします。
個人の事業主が画像生成AIを導入する背景には、クライアントからの多様な要望や短納期での高品質な制作物の要求があります。Leonardo AIの導入を検討している方や、どのプランが自分に合っているか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
Leonardo AI無料プランの詳細:トークン数と利用範囲
Leonardo AIの無料プランでは、画像生成に使用できるトークン数に制限があります。このセクションでは、無料プランで提供されるトークン数と、それを利用してどこまでの範囲で画像生成が可能かについて詳しく解説します。
無料プランのトークン配布量と画像生成
Leonardo AIの無料プランでは、1日に150トークンが付与されます。このトークンを利用して画像生成を行います。
基本的に1トークンで1枚の画像を生成できますが、使用するモデルによって生成できる画像の枚数は異なります。例えば、最新モデルであるPhoenixモデルでは、150トークンでおよそ24枚の画像を生成できます。Animeモデル(SDXL系)では約44~60枚、SD1.5や2.1系のモデルでは最大約148枚の画像を生成可能です。
ただし、高品質な画像を生成するためにPrompt MagicやAlchemy機能を使用すると、1枚あたりのトークン消費量が増加する点に注意が必要です。これらの機能を使用すると、1枚の画像生成に10トークン以上を消費することがあります。
トークンの消費量は、画像のサイズや種類、使用する機能によって変動するため、生成前に確認することをおすすめします。無料プランで生成した画像とプロンプトは公開され、他のユーザーも利用できる点に留意してください。
無料プランで利用可能な機能
Leonardo AIの無料プランでは、多くの基本機能を利用できます。利用可能なモデルは多岐にわたり、SD1.5、SD2.1系のモデルに加えて、PhoenixやAnimeモデルも利用可能です。これにより、様々なスタイルの画像を生成できます。
ただし、無料プランでは、一部の高度な設定や機能に制限があります。例えば、生成画像の解像度や詳細なパラメータ調整が制限される場合があります。
無料プランのメリットは、無料で画像生成AIを試せる点です。これにより、Leonardo AIの機能を体験し、有料プランへの移行を検討できます。
デメリットとしては、トークン数に制限があるため、生成できる画像の枚数が限られること、生成した画像やプロンプトが公開されることが挙げられます。また、利用制限として、フェアユースの制限が設けられている場合があります。過去には、トークン配布量を超えるとエラーが表示される事例もありました。
無料プランは、AI画像生成を試してみたい初心者や、限られた範囲で画像生成を楽しみたいユーザーに適しています。
有料プランの料金体系:Apprentice、Artisan、Maestroプラン比較
Leonardo AIの有料プランでは、Apprentice、Artisan、Maestroの3つのプランが提供されており、それぞれ異なる料金とトークン数が設定されています。これらのプランは、ユーザーのニーズや使用頻度に応じて選択でき、無料プランと比較して、より多くの機能と高い画像生成能力を提供します。
Apprenticeプラン:料金とトークン数
Apprenticeプランは、月額12ドル(年払いの場合、月額10ドル)で利用可能です。
このプランでは、毎月8,500トークンが付与されます。Apprenticeプランは、Leonardo AIを初めて利用するユーザーや、趣味で画像生成を楽しみたいユーザーに適しています。8,500トークンあれば、高解像度の画像を多数生成したり、様々な機能を試したりすることが可能です。
また、Apprenticeプランでは、プライベート生成機能が利用できるため、生成した画像を非公開にすることが可能です。
さらに、新機能への優先アクセス権も付与されるため、Leonardo AIの最新機能をいち早く体験できます。同時実行ジョブ数は5枚までとなっており、複数の画像を同時に生成する際に便利です。
例えば、SNS用のアイコンやブログのアイキャッチ画像を定期的に生成するユーザーにとって、Apprenticeプランは十分な機能とトークン数を提供します。
Artisanプラン:料金とトークン数
Artisanプランは、月額30ドル(年払いの場合、月額24ドル)で利用可能です。
このプランでは、毎月25,000トークンが付与されます。Artisanプランは、Apprenticeプランよりも多くの画像生成を必要とするユーザーや、より高度な機能を活用したいユーザーに適しています。25,000トークンあれば、商用プロジェクトやポートフォリオ作成など、本格的な画像生成にも対応できます。
Artisanプランでは、Apprenticeプランと同様に、プライベート生成機能や新機能への優先アクセス権が利用可能です。
さらに、同時実行ジョブ数は10枚まで増加するため、より効率的な画像生成が可能です。例えば、ウェブデザイナーやコンテンツクリエイターが、クライアントワークでLeonardo AIを活用する場合、Artisanプランは最適な選択肢となります。
Maestroプラン:料金とトークン数
Maestroプランは、月額60ドル(年払いの場合、月額48ドル)で利用可能です。
このプランでは、毎月60,000トークンが付与されます。Maestroプランは、Leonardo AIを最大限に活用したいプロフェッショナルや、大規模なプロジェクトに取り組むユーザーに最適です。60,000トークンあれば、高解像度の画像を大量に生成したり、動画生成機能などの高度な機能を頻繁に利用したりすることが可能です。
Maestroプランでは、プライベート生成機能や新機能への優先アクセス権に加え、同時実行ジョブ数が20枚まで増加します。
これにより、複数のプロジェクトを同時進行させることができ、作業効率が大幅に向上します。例えば、ゲーム開発者や映画制作者が、Leonardo AIをコンセプトアートやアセット作成に利用する場合、Maestroプランは非常に強力なツールとなります。
有料プランの追加機能:無料プランとの違い
Leonardo AIの有料プランでは、無料プランにはない様々な追加機能が利用可能です。これらの機能は、画像生成の幅を広げ、より効率的な作業を支援します。
背景除去機能の利用回数
Leonardo AIの有料プランでは、背景除去機能が大幅に強化されています。無料プランでは1日に75回までしか利用できない背景除去が、有料プランではより多く利用できます。
- Apprenticeプランでは月4,250回
- Artisanプランでは月12,500回
- Maestroプランでは月30,000回
も背景除去が可能です。
この機能は、商品画像の作成やポートレート写真の加工など、様々な用途で活用できます。例えば、ECサイトの商品画像を生成する際に、背景を透明にすることで商品を際立たせることができます。また、複数の画像を組み合わせてコラージュを作成する際にも、背景除去は非常に有効です。背景除去機能を活用することで、よりクオリティの高い画像を効率的に生成できます。有料プランの豊富な利用回数により、回数を気にせずに背景除去を頻繁に利用できるのが大きなメリットです。
プライベート画像生成の可否
Leonardo AIの有料プランでは、プライベート画像生成機能が利用可能です。この機能を使うと、生成した画像を非公開に設定できます。無料プランで生成した画像はコミュニティ内で公開されるため、プライバシーを重視するユーザーにとっては有料プランがおすすめです。
プライベート画像生成機能は、特に企業での利用において重要です。例えば、新商品のデザイン案や社内資料の作成など、外部に公開したくない画像を生成する際に役立ちます。また、個人のポートフォリオ作成においても、未発表の作品を非公開にしておくことで、著作権を保護できます。プライバシー保護は、現代社会においてますます重要になっています。Leonardo AIの有料プランを利用することで、安心して画像生成を楽しめます。プライベート画像生成機能は、ビジネスから個人利用まで、幅広いニーズに対応できる重要な機能です。
その他の追加機能
Leonardo AIの有料プランには、背景除去やプライベート画像生成以外にも、便利な追加機能が多数搭載されています。例えば、
- 高解像度での画像生成
- 生成画像の商用利用許可
などが挙げられます。
これらの機能は、プロのデザイナーやクリエイターにとって非常に魅力的です。高解像度での画像生成は、印刷物やWebサイトでの利用において、画像のクオリティを向上させます。また、生成画像の商用利用許可は、ビジネスでの利用を考えているユーザーにとって重要なポイントです。さらに、有料プランでは、生成AIモデルのカスタマイズや、API連携なども可能です。これらの機能を活用することで、より高度な画像生成が可能になり、作業効率も大幅に向上します。Leonardo AIの有料プランは、プロフェッショナルなニーズに応えるための強力なツールです。
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最適なプランの選び方:コストパフォーマンスを考慮
Leonardo AIの料金プランを選ぶ際、コストパフォーマンスは重要な要素です。自身の利用状況に合わせて、最適なプランを選択しましょう。
トークン消費量の見積もり
Leonardo AIのプランを選ぶ上で、トークン消費量の見積もりは非常に重要です。まず、1ヶ月に生成する画像の枚数を予測しましょう。例えば、ブログ記事のアイキャッチ画像を週に5枚、広告素材を月に10枚生成する場合を考えます。ブログ記事の画像生成に1枚あたり10トークン、広告素材に1枚あたり10トークン消費すると仮定します。
この場合、ブログ記事の画像生成には月に5枚×4週×10トークン=200トークン、広告素材には10枚×10トークン=100トークンが必要です。したがって、合計で月300トークンが必要になります。
次に、必要なトークン数を計算する方法ですが、Leonardo AIでは、画像の生成設定や使用する機能によってトークン消費量が変動します。高解像度での生成や、高度なカスタマイズを行う場合は、より多くのトークンを消費する可能性があります。そのため、実際にいくつかの画像を生成してみて、トークン消費量を把握することをおすすめします。
また、Leonardo AIのコミュニティやサポートリソースを活用して、他のユーザーの事例を参考にすることも有効です。例えば、ブログ記事のアイキャッチ画像を生成する場合、Apprenticeプランでは1日に150トークンが提供されるため、1日に最大15枚の画像を生成できます。Artisan Unlimitedプランでは、月25,000トークンが提供されるため、ブログ記事10記事分の画像生成(約15枚/日)を1か月で行う場合でも、十分なトークンが利用可能です。
このように、自身の利用状況に合わせてトークン消費量を予測し、最適なプランを選択することが重要です。
各プランのコストパフォーマンス比較
Leonardo AIの各プランのコストパフォーマンスを比較することは、最適なプランを選ぶ上で不可欠です。Apprenticeプランは月額12ドルで8,500トークンが利用可能です。Artisan Unlimitedプランは月額30ドルで25,000トークン、Maestro Unlimitedプランは月額60ドルで60,000トークンが利用できます。
月額料金とトークン数を比較すると、Artisan UnlimitedプランとMaestro Unlimitedプランは、Apprenticeプランに比べてトークン単価が割安になります。例えば、Apprenticeプランの場合、1トークンあたりのコストは約0.14円ですが、Artisan Unlimitedプランでは約0.12円、Maestro Unlimitedプランでは約0.10円となります。したがって、より多くの画像を生成する場合は、Artisan UnlimitedプランまたはMaestro Unlimitedプランがお得です。
どのプランが最もお得かは、利用頻度と生成枚数によって異なります。利用頻度が高く、多くの画像が必要な場合はArtisan UnlimitedプランまたはMaestro Unlimitedプランが適しています。高度なカスタマイズが必要な場合は、より多くのトークンを消費する可能性があるため、Maestro Unlimitedプランを検討してください。
また、予算も考慮に入れる必要があります。各プランの料金を比較し、予算に合ったプランを選択しましょう。無料トライアルを利用して、ツールの機能を試し、自分のニーズに合っているかどうかを確認することもおすすめです。
例えば、個人事業主がブログ記事のアイキャッチ画像を生成する場合、Artisan Unlimitedプランであれば、1日に150枚の画像を生成できるため、十分なトークンが利用可能です。広告素材を作成する場合は、Maestro Unlimitedプランであれば、月30枚の広告素材を生成しても、まだ余剰トークンがあります。
このように、自身の利用状況に合わせて各プランのコストパフォーマンスを比較し、最適なプランを選択することが重要です。
プラン変更のタイミング
Leonardo AIのプラン変更は、利用状況の変化に合わせて柔軟に行うことが重要です。プランをアップグレードまたはダウングレードするタイミングは、主に以下の2つのケースが考えられます。
1つ目は、画像生成の頻度や量が増減した場合です。例えば、最初はApprenticeプランで十分だったものの、ブログ記事の更新頻度が増えたり、広告素材の作成を本格的に開始したりした場合、より多くのトークンが必要になることがあります。このような場合は、Artisan UnlimitedプランやMaestro Unlimitedプランへのアップグレードを検討しましょう。逆に、画像生成の頻度が減った場合は、ダウングレードを検討することも可能です。
2つ目は、必要な機能が変わった場合です。例えば、最初は無料プランで十分だったものの、背景除去機能やプライベート画像生成機能が必要になった場合、有料プランへのアップグレードが必要になります。また、高度なカスタマイズを行うために、より多くのトークンが必要になった場合も、上位プランへのアップグレードを検討しましょう。
利用状況の変化に対応する方法としては、まず、定期的に自身のトークン消費量を確認することが重要です。Leonardo AIのダッシュボードで、過去のトークン消費量を確認し、今後の予測を立てましょう。また、Leonardo AIのコミュニティやサポートリソースを活用して、他のユーザーの事例を参考にすることも有効です。
例えば、ブログ記事のアイキャッチ画像を生成する場合、Artisan Unlimitedプランであれば、1日に150枚の画像を生成できるため、十分なトークンが利用可能です。広告素材を作成する場合は、Maestro Unlimitedプランであれば、月30枚の広告素材を生成しても、まだ余剰トークンがあります。
このように、自身の利用状況に合わせてプラン変更を検討し、最適なプランを選択することが重要です。
Leonardo AI料金プランに関するFAQ
Leonardo AIの料金プランに関して、よくある質問とその回答をまとめました。プランに関する疑問を解消し、最適なプラン選びの参考にしてください。
トークンの追加購入は可能か
Leonardo AIでは、トークンが不足した場合、追加購入が可能です。有料プランに加入している場合でも、より多くの画像を生成したい場合や、高画質設定で画像を生成し続けたい場合に便利です。
トークンの追加購入は、Leonardo AIの公式サイトまたはアプリ内のアカウント設定から行えます。購入方法は、まずアカウントにログインし、ダッシュボードの「トークン購入」セクションにアクセスします。そこで、購入したいトークンの量を選択し、クレジットカードなどの支払い情報を入力して手続きを完了させます。
購入が完了すると、すぐにトークンがアカウントに追加され、画像生成に利用できるようになります。ただし、トークンの価格は変動する可能性があるため、購入前に必ず最新の情報を確認してください。また、大量のトークンを購入する際には、割引が適用される場合もあります。
トークンを効率的に利用するためには、プロンプトの最適化や、不要な画像の生成を避けることが重要です。Leonardo AIのコミュニティフォーラムやチュートリアルでは、トークン消費を抑えるためのヒントやテクニックが共有されているので、参考にすると良いでしょう。
トークンの追加購入は、Leonardo AIを最大限に活用するための有効な手段の一つです。計画的に利用することで、よりクリエイティブな画像生成体験を楽しめます。
プランの解約方法
Leonardo AIの有料プランを解約する手順は、以下の通りです。まず、Leonardo AIのアカウントにログインし、ダッシュボードにアクセスします。
ダッシュボード内の「プラン」または「サブスクリプション」といった項目を探し、クリックしてください。解約手続きを進めるためのオプションが表示されるはずです。解約ボタンをクリックすると、解約理由の選択やアンケートへの回答が求められる場合があります。指示に従って手続きを進めてください。
解約を確定する前に、解約条件や払い戻しポリシーを必ず確認しましょう。解約手続きが完了すると、登録しているメールアドレスに解約確認のメールが送信されます。
解約後も、残りの期間は有料プランの機能を利用できますが、契約更新日以降は無料プランに自動的に移行します。解約時の注意点として、解約手続きは契約更新日の数日前までに完了させることを推奨します。更新日直前に解約した場合、次月の料金が発生してしまう可能性があります。
また、解約によって未使用のトークンが失効する場合がありますので、解約前に使い切ることをお勧めします。プランの解約は、Leonardo AIの利用状況やニーズの変化に応じて柔軟に対応できるため、安心してサービスを利用できます。
無料プランから有料プランへの移行
Leonardo AIの無料プランから有料プランへ移行する手順は簡単です。まず、Leonardo AIのウェブサイトにアクセスし、アカウントにログインします。
次に、ダッシュボードの「プラン」セクションに移動し、利用可能な有料プランを確認します。各プランの詳細(料金、トークン数、追加機能など)を比較検討し、自分のニーズに最適なプランを選択してください。
プランを選択したら、「アップグレード」ボタンをクリックします。支払い情報を入力し、購入手続きを完了させます。Leonardo AIでは、クレジットカード決済が利用可能です。購入が完了すると、すぐに有料プランの特典が利用できるようになります。
移行時の注意点として、無料プランから有料プランへの移行は即時に反映されますが、日割り計算による払い戻しはありません。そのため、無料プランの利用期限が近い場合は、期限が切れてから有料プランに移行することをお勧めします。
また、有料プランの解約はいつでも可能ですが、解約手続きを行わない限り、自動的に契約が更新されます。有料プランに移行することで、より多くのトークンを利用でき、高画質の画像を生成したり、追加機能を利用したりすることが可能になります。Leonardo AIを最大限に活用するために、有料プランへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
Leonardo AIの料金プランについて、無料プランから有料プランまで詳しく解説しました。ご自身の画像生成の頻度や必要な機能に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。
もし、どのプランが最適か迷ったり、さらに高度な画像生成に挑戦したいとお考えでしたら、ぜひHakkyにご相談ください。お客様のニーズに合わせた機械学習プロダクト開発を支援いたします。

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