はじめに
エラー監視ツールの一つである Sentry についてインストールから基本的な使い方までをまとめたドキュメントです。
多くの言語に対応していますが、ここでは、Python
での利用例を記載します。
Sentry とは
Sentryとは、アプリケーションを運用するうえでエラー監視をしてくれるツールです。
フロントエンド系やサーバーレスプラットフォームにも対応しています。
Sentry のページから体系的にエラーを監視できます。
本家ホームページでは、100 万人の開発者と 8 万の組織が利用していると記載されています。
インストール
sentry-sdk を pip でインストールします。
$ pip install --upgrade sentry-sdk
使い方
ユーザー登録
まず、ユーザー登録をします。
こちらのSentry のページへ行き、必要な情報を入力してユーザー登録します。
プロジェクトの作成
Sentry のページでプロジェクトを作ります。使用する言語を選択すると、設定方法や使い方を示してくれます。
プロジェクト作成画面で Python を選択し、[Create Project]
ボタンを押します。

すると、インストールの方法から設定方法まで表示されます。

エラー監視
プロジェクト作成時に示されたように、以下のコードをプログラムの実行時に必ず呼ばれるどこかに記述します。
例えば、設定ファイルを扱うパッケージの init.py の中に書いておきます。
import sentry_sdk
# DSNの値を設定
sentry_sdk.init(
"https://*****.ingest.sentry.io/****",
traces_sample_rate=1.0
)
エラーの内容等は、Sentry のページの Issues に表示されます。
試してみる
Warning、Error と例外を発生させて、どのように監視できるか実際に試してみます。
以下のように、Warning、Error と例外を発生させる Python コードを実行してみます。
import logging
import sentry_sdk
# sentry sdk 初期化
sentry_sdk.init(
"https://*******.ingest.sentry.io/*******",
traces_sample_rate=1.0
)
# ログを出力
logging.warning('WARNING のログ')
logging.error('ERROR のログ')
# 例外の発生
raise Exception('例外の発生')
Sentry のページへ行き、Issues を見るとエラー等の一覧が表示されます。

各項目をみると詳細が表示されます。エラーはこのように表示されます。

例外は、このように表示されます。

参考

備考
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