Apigee Drupalポータルの環境構築

概要

本記事では Drupal ポータルの環境構築について解説します。 Apigee Developer Portal Kickstart使うことで環境構築、Apigeeとの連携、カスタマイズなどの手間を削減することができます。

初めに

Drupal ポータルの環境構築には以下のセットアップが必要になります。

• git
• composer
• PHP
• web サーバー
• DB サーバー

今回は lando を用いてインストールを行うので web サーバーと DB サーバーは不要です。

lando とは

Lando とはオープンソース製のクロスプラットフォームのローカル開発環境構築ツールです。 Lando を使うことで、プロジェクト開発に必要な環境を Docker 上に展開します。 展開された Docker コンテナが Web サーバーと DB サーバーの役割を担うのでこれらの準備は不要になります。 Lando のインストールはこちらを参考に行なってください。

Drupal のインストール

以下のコマンドを実行します。

// For Drupal 10:
composer create-project apigee/devportal-kickstart-project:10.x-dev apigee-kickstart --stability dev --no-interaction`

apigee-kickstartの部分は Drupal をダウンロードするディレクトリを指定する必要があります。

Drupal の実行

Lando を利用することで、PHP で構成済みの Nginx Web サーバーを迅速にセットアップし、Docker コンテナを使用してローカル環境で Drupal をホストできます。 実行方法は lando init その後ターミナル上で

From where should we get your app's codebase?
→ current working directory

What recipe do you want to use?
→ drupal10

Where is your webroot relative to the init destination?
→ web

と選択をしていくと Drupal のセットアップが完了します。 セットアップが完了したらlando startでサーバーを起動し、ターミナルに表示されている URL から Drupal のインストーラを実行できます。

Apigee Developer Portal Kickstart のインストール

1. 言語の選択

2. DB の選択

Lando で設定した DB を接続します。 デフォルトの設定では画面の通りでパスワードもdrupal10となっています。 設定した情報はlando infoコマンドから確認することもできます。

3. インストール

DB の接続が完了するとインストールが始まります。

4. Apigee との接続

インストールが完了後、Apigee との接続を行います。 Apigee X の場合、サービスアカウントキーの入力が必要となります。

5. サイトの設定

サイト名とサイトの管理者アカウントの設定を行います。

以上でインストールが完了し、管理者サイトが開かれます。

最後に

Apigee Developer Portal Kickstart を使った Drupal ポータルの環境構築について解説しました。 Lando を用いることで簡単に Drupal の環境構築を行うことができます。 他にもdocker-apigee-drupal-kickstartを使って Drupal 用の Docker コンテナを立ち上げる方法もあります。

参考

• Docker+Lando で簡単、Drupal ローカル環境の構築方法
• Get started with Kickstart

備考

Hakky ではエンジニアを募集中です！まずは話してみたいなどでも構いませんので、ぜひお気軽に採用ページからお問い合わせくださいませ。